お教室で大勢の方の手に触れられていると、どうしても器に傷がつくことがあります。
ひびが入ったり、欠けたりと。 仕方がないことです。
これは私も日常で急いでいる時など、カチンとやります。
小さな欠けでも、使いにくいしだからといって処分もできないし。
数年前、教えてくださる方がいらして数回教えて頂き、それからは夏休みなどに纏めて修理をするようになりました。
時には友人に頼まれたりもします。
このところ涼しい日が続いてます。さあ集中して取り掛かることに。
職人さんの仕事場のように見えませんか。
左上 白いお皿は、ARABIA社のもので、オランダで来客が多いため日本から用意して
持っていった食器では足りず、セールのときに買った14人分のデイナーセット
のお皿です。
日本に入ってない為補充がきかないのと、
お教室で常に使ってますので修理を致します。
左下 普段一番使っている陶器の7寸皿ですが、何故か欠けが目立つのです
後から作って頂いた大皿は、なんともないのですが。
右下 欠けたところの修理が終わりましたので、これから漆を塗り、金粉で綺麗に仕上げます
九谷焼の盃洗
友人から頼まれたもので、それ程ひどい傷みとも思わずにいましたら、欠けがひどくて
5箇所ありました。 最後にひびにも漆と金粉で修理をしてあげました。
やりだすととても面白いのですが、一日で仕上がらないのが大変なところ。
欠けたところへ詰め物をして、乾いたら平らになるように研ぎそれから漆を塗ります。
又乾かし、乾ききらないうちに金粉をかけるのです。
大変ですが楽しいですよ。
でも困った事に、老眼が進み夜はできないことです。